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猫を飼うにあたっては、猫がなりやすい病気について知っておく必要があります。
それらを飼い主さんが正しく把握することで予防もできるし、万が一の病気にかかってしまったとしても早めの対処ができるからです。
ライフステージによってもかかりやすい病気は変わってきます。
そして、その原因や症状、対処法も多種多様。
こちらでは、それらの病気について分かりやすくまとめていますので、いざという時のためにも是非参考にしてください。
猫がなりやすい病気~子猫・幼猫期~
まだしっかりと体力もついていない子猫や幼猫期というのは、病気にもなりやすいので体調管理に留意する必要があります。
代表的な4つの病気についてご紹介させていただきます。
呼吸器系の病気
正常な状態であれば特に意識をしなくても呼吸はできるものです。
しかし、階段を上ったり、少し歩くだけでも苦しそうに息切れをしていたら要注意。
呼吸が速かったり、呼吸音に異常な音が混じっている場合、対処が遅れてしまうと取り返しのつかないことになるケースもあります。
呼吸器系に異変を感じる症状が出ている際は、気管や気管支、肺や胸部などの異常が考えられます。
呼吸が止まっていることが確認できたら時間がないので、猫の鼻から息を吹き込んで蘇生を試みる必要があります。
異常はあるものの呼吸が確認できるのであれば、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
猫エイズウイルス感染症
生まれてすぐの子猫は、母乳を飲むことで免疫があります。
しかし、この効果も生後45日~3ヶ月ほどまでしか続きません。
免疫が切れてもワクチン接種で免疫を保つことができるのですが、それでも病気は避けられないことが多々あります。
そうは言っても、やはりワクチンはきちんと接種しておきましょう。
猫エイズウィルス感染症は、成猫になる前にかかりやすい病気のうちの1つ。
原因は、猫エイズウィルス感染症キャリアの猫と咬傷によることがほとんどです。
感染力自体は強くないので、空気感染などはないのですが、野良猫の多い日本においては後を絶たないというのが現状となっています。
感染すると風邪のような症状が2ヶ月ほど続きますが、発症しなければ通常の生活を送ることは可能です。
猫エイズウィルス感染症キャリアの猫に噛まれなければ予防の必要はありません。
室内飼いの猫ちゃんであれば、そのリスクもないため、ワクチンも不要とされています。
猫汎白血球減少症
感染力が強くて厄介なのが、猫汎白血球減少症です。
ワクチン接種をしていないと、ほぼ確実に感染すると言われているほど。
特に子猫が感染することが多く、あっという間に死に至るケースも少なくありません。
主な症状としては、嘔吐や下痢、血便、熱、食欲不振などです。
できる予防法は、生まれたばかりの状態で初乳をしっかりと飲ませること。
この免疫が猫汎白血球減少症から守ってくれるでしょう。
万が一、感染してしまった場合は症状を和らげるための治療が施されます。
輸血や抗生剤の投与が主な治療法になっています。
去勢・避妊手術後の肥満
去勢・避妊手術は生後1歳に満たないうちに行われることがほとんどです。
これらの手術を受けると、一気に食欲が沸いて太りやすくなってしまう傾向があります。
人間と同じように、本能として、子孫を残すことと食べることがインプットされているのですが、子孫を残せない体になってしまった後、食欲が増してしまうのです。
それが結果的に肥満の原因になるので、カロリーコントロールできるキャットフードに切り替えて、肥満を予防しましょう。
猫がなりやすい病気~成猫期~
無事に成猫へと成長を遂げても、成猫には成猫でなりやすい病気がいくつもあります。
代表的な病気の症状や原因、対処法について見ていきましょう。
糖尿病
インスリンの働きが弱くなると血中の糖が多くなるため、糖尿病を引き起こします。
肥満傾向にある猫やオスにかかりやすいというデータもあります。
多飲多尿や食事をしているのに体重が減ったりするようであれば、注意が必要です。
まずは肥満にならないように食事や運動でコントロールをしましょう。
慢性腎不全
慢性腎不全は、完治が難しいとされている病気です。
主な症状は、体重の減少や嘔吐、貧血など。
慢性腎不全になると、腎臓機能が低下するため、老廃物を尿で排出することができなくなってしまいます。
定期的に尿検査をすることで早期発見ができるので、健康診断では尿検査も取り入れるようにしてください。
下部泌尿器系の病気
元々あまり水分を摂らないこともあり、尿路結石にかかりやすい傾向があります。
また、膀胱炎にも注意が必要です。
トイレの回数が増えていたり、排尿時に辛そうであればこれらの泌尿器系の病気を疑ってください。
常に清潔な水を適量与えることが予防につながります。
甲状腺機能の病気
甲状腺ホルモンの過剰分泌によって、心拍や呼吸の回数が増え、心臓に多大な負担をかけることがあります。
体重の減少などの症状が現れたら、甲状腺機能が低下している恐れがあります。
定期的な健康診断を受けることで、早期発見と早期対処ができます。
猫がなりやすい病気~シニア猫・老猫期~
シニアの猫は、老化現象が起こるためになりやすい病気が多くあります。
代表的な病気についてご紹介させていただきます。
心臓病
心室の壁が厚くなることで心臓が肥大化し、呼吸困難に陥ることがあります。
この病気の最も恐ろしいところは、原因がハッキリしていないこと。
遺伝的な要素が強いこともあって、予防のしようもありません。
呼吸困難の症状があれば、すぐにかかりつけ医に診察してもらいましょう。
骨や関節の病気
人間にも同じことが言えますが、老化に伴って骨や関節が弱くなります。
骨がもろくなったり、関節炎を起こすことはよくあることです。
走れない、高いところに登れないなどの異変があれば要注意。
予防としては、肥満にならないように気を付けることです。
運動不足も筋力の低下を招くので、シニアになっても適度に遊びを取り入れましょう。
ホルモン系の病気
ホルモンバランスが乱れると病気になりやすいというのは、何となくイメージにあるかもしれません。
ホルモンは体の健康をつかさどる大切なものです。
ホルモンは、過剰分泌でも少なすぎてもNG。
甲状腺機能亢進症や糖尿病、ホルモン性脱毛症を引き起こします。
日頃から食事の管理を気を付けることが予防になるので、栄養バランスが整っているキャットフードを与えてください。
人間と同じ物も食べさせないようにしましょう。
便秘
シニアになると、食事の消化吸収も悪くなりますし、排便をする際の腹筋の力も弱くなってしまいます。
なるべくストレスをためないようにして、運動も適度に行なってください。
また、キャットフードを切り替えるのも有効です。
尿石症
尿石症になると、尿管や尿道に石ができてしまいます。
トレイの回数が増えたり、血尿が出たり、落ち着きがなくなったら尿石症の疑いがあります。
キャットフードは尿石症に配慮したものを与えるようにしましょう。
腎臓機能の低下
加齢が原因で腎臓機能が低下することは大いに考えられます。
定期的に健康診断を受けることで、腎臓機能に問題がないかを確認するようにしましょう。
嘔吐、下痢、貧血、毛艶が悪くなるといった症状も見られます。
腫瘍
遺伝や品種に起因することが多いので、腫瘍は予防法が確立されていません。
高齢になればなるほど腫瘍ができやすく、猫の場合はそれが悪性であることが多いんです。
ボディチェックや健康診断によって、早期発見できるようにしましょう。
歯周病や口腔の病気
高齢になると歯が抜けたり、歯石が溜まりやすくなります。
それが歯周病といった口腔の病気の原因になってしまうのです。
ガーゼや歯ブラシを使って、日頃から歯を清潔に保つようにしてください。
歯の病気は日頃のケアで予防が可能です。
全体的に猫がなりやすい色々な病気
ライフステージ毎になりやすい病気をご紹介させていただきましたが、猫が全体的になりやすい病気もありますので、そちらについてもまとめてみました。
皮膚炎
皮膚炎になると脱毛したり、フケが出たり、痒がる等の症状が現れます。
アレルギー反応を起こしている場合や、ノミ等が原因であることがほとんどなんです。
皮膚を清潔に保てるようにブラッシングやシャンプーをするようにしましょう。
外耳炎
細菌繁殖やダニ、アレルギーによって外耳炎になることがあります。
耳を痒がったり、耳ダレが出ているようであれば、外耳炎の可能性があります。
点耳薬や内服、注射等治療法も様々なので、かかりつけ医の指示に従ってください。
下痢
キャットフードが合わないだけでも下痢になることがあります。
慢性的に下痢が続くようであれば、キャットフードの切り替えもご検討ください。
サプリメントで腸内環境を整えるのも◎
嘔吐
毛玉を吐き出すために嘔吐をすることがあります。
また、キャットフードの早食いも嘔吐の原因になるので、愛猫がどんな風に食事をしているのかは観察するようにしましょう。
異物誤飲
異物誤飲は、窒息にもなりかねないので侮ってはいけません。
物理的に異物を吐き出させる方法が一般的ですが、吐き出せない場合は病院に行きましょう。
内視鏡や開腹手術となるケースもあります。
普段から愛猫の近くには、誤飲しそうな物は置かないようにしてあげてください。
てんかん
猫の場合は、ウイルス感染や脳腫瘍がてんかんの原因であることがあります。
意識が飛んだり、全身痙攣をする等の症状が見られます。
原因不明のてんかんもあるので予防が難しいのですが、発作の回数を減らすという治療法が取られるケースが多いようです。
胃腸炎
急性胃腸炎やウイルス性胃腸炎など、胃腸炎にも様々な種類があります。
激しい嘔吐や高熱の症状が見られるので、すぐにかかりつけ医の診察を受けましょう。
猫の病気予防
愛猫の病気をどうにかして避けたいというのは、どの飼い主さんにも共通して言えることですよね。
予防をすることで避けられる病気もたくさんあるので、予防法をご紹介します。
実践できそうなことは、どんどん取り入れてみてください。
予防接種
伝染病を予防するには、予防接種が有効です。
猫を迎え入れる際には、必ず予防接種を受けるようにしましょう。
去勢・避妊手術
去勢・避妊手術をすることで、生殖器系の病気のリスクを回避することが可能です。
望まぬ妊娠もせずに済むので、体への負担も軽減できます。
肥満予防
肥満は、心臓へ負担をかけますし、糖尿病のリスクも高めてしまいます。
カロリーコントロールができるキャットフードに切り替えるのも良いかもしれません。
ブラッシング
猫は、綺麗好きであるためにグルーミングの回数も多めです。
特に換毛期は抜け毛が酷いので、毛球症を避けるためにも毎日のブラッシングを心がけましょう。
適度な運動
適度な運動は肥満予防にもつながります。
また、ストレス発散にも繋がるので、自宅にキャットタワーを設置したり、飼い主さんが一緒になって遊ぶ時間を作ったりと工夫をしてみてください。
定期的に健康診断
原因不明な病気ほど、定期的な健康診断によって早期発見をする必要があります。
無自覚の病気の発見にも繋がるので、尿検査を含めた健康診断を定期的に受けるようにしてください。
ストレスを与えない
ストレスは様々な病気の原因になってしまいます。
適度にストレスを発散させてあげられるように、飼い主さんのサポートが不可欠です。
猫の病気と予防・対処法まとめ
猫には様々な病気のリスクがあることがお分かりいただけたかと思います。
日頃からコミュニケーションを心がけて、ちょっとした変化も見逃さないであげてください。
また、予防法もどんどん取り入れていきましょう。
できるだけ健康で長生きをしてもらうためにも、飼い主さんのサポートが必要です。