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猫が尿路結石にかかりやすいということをご存知でしょうか?
今回は、症状の現れ方と原因についてまとめてみました。
どのように治療を進めていくのか、そして普段のキャットフード選びのポイントについてもご紹介していきます。
猫の尿路結石とは?どんな症状なのか
猫の尿路結石とは、いったいどのような症状なのでしょうか?
- トイレの回数は急増するがおしっこ量は少なくなる
- 排尿時に痛みで鳴き声をあげる
- 触られるのを嫌がる
- 血尿が出たり尿に結晶が混ざる
- トイレでうずくまったり唸る
- 放置すると最悪の場合は尿毒症に発展する
代表的な6つの症状について解説していきます。
1.トイレの回数は急増するがおしっこ量は少なくなる
トイレの回数が普段より明らかに多くなっているのに、おしっこの量が少ないとなると、尿路結石の可能性があります。
尿道に石が詰まっているので、スムーズにおしっこが出なくなってしまうのです。
症状が膀胱炎にも似ているのですが、いずれにしても病院で診察を受けることでハッキリします。
2.排尿時に痛みで鳴き声をあげる
尿路結石になると、おしっこの際に痛みで苦しそうな声を出します。
結石の大きさも、砂のように小さなものから数センチの大きなものまで様々です。
大きさに関わらず、おしっこを出すことで結石が少しずつ動くために痛みが走ります。
3.触られるのを嫌がる
尿路結石でおしっこが詰まるとお腹が膨らんでいきます。
相当な痛みを感じているので、触られることを拒むのです。
いつものようにスキンシップができないと感じたら、尿路結石を疑いましょう。
4.血尿が出たり尿に結晶が混ざる
尿路結石になると尿道に石が詰まるので、それが動くと尿道が傷付いて尿に血が混ざり、血尿が出ることがあります。
結石が少しずつ尿に混ざって排出されることもあるので、尿に結晶が混ざっているのを目で確認できる場合もあります。
5.トイレでうずくまったり唸る
結石は相当な激痛を伴うので、トイレで苦しそうな声を上げます。
歩くことも立つこともできずにうずくまって唸ることもあります。
6.放置すると最悪の場合は尿毒症に発展するケースも…
結石が邪魔をして尿が排泄されないと、尿が詰まってしまって尿毒症になるケースもあります。
少しでも異変を感じたら、手遅れにならないうちにすぐにかかりつけ医に相談をして対処をしてもらうようにしましょう。
猫の尿路結石を引き起こす3つの原因
猫の尿路結石には、3つの原因が考えられます。
1.結石を引き起こす特定の成分の過剰摂取
マグネシウムやカルシウムといった特定の成分を過剰摂取すると、尿路結石の原因になります。
人間と同じ食事をしていると、塩分の摂り過ぎでそれが引き金になることもあります。
2.水分の摂取量の不足による尿のph値の乱れ
元々、あまり水分補給をしない習性があるので、濃いおしっこが出がち。
そのため、尿のph値が乱れて尿路結石を引き起こすことがあります。
3.トイレ環境が良くないことによるストレス
トイレの場所やトイレの数事体の不足、サイズなどに不満を感じていると、それがストレスとなってしまいます。
整った環境でトイレができないと、おしっこをきちんと排泄できずに尿路結石の原因になってしまうことがあります。
尿路結石を引き起こす結石は2種類存在する
尿路結石を引き起こす結石には、2種類あります。
結石にも種類があることを頭に入れておいてくださいね。
1.マグネシウムが原因のストルドバイト結石
尿がアルカリ性になると、ストルドバイト結石の原因になります。
これは、マグネシウムに由来しています。
尿が酸性になるように調整してあげる必要があります。
2.カルシウムが原因のシュウ酸カルシウム結石
尿が酸性になると、シュウ酸カルシウム結石の原因になります。
これは、その名の通りカルシウムに由来しています。
尿がアルカリ性になるように調整してあげる必要があります。
種類別の猫の結石の原因となる食べ物・野菜とは
結石には2種類あるのですが、その原因はいったい何なのでしょうか?
1.ストルドバイト結石の場合
ストルドバイト結石になる場合、尿がアルカリ性に傾いています。
これは、何かの食べ物を過剰に食べてアルカリ性になったという訳ではありません。
食事の栄養バランスが崩れることによって、正常な値から外れてしまうのです。
2.シュウ酸カルシウム結石の場合
ミネラルやカルシウム、マグネシウム量のバランスが崩れると、シュウ酸カルシウム結石を引き起こすことがあります。
これらのバランスに配慮していないキャットフードを与えないようにしましょう。
尿路結石の予防に最適な食事法&キャットフードとは?
尿路結石を予防するのに最適な食事法、そしてキャットフードについてご紹介します。
1.結石の種類に応じて食事で尿のphを調整する
結石の種類によって、尿が酸性もしくはアルカリ性に傾いています。
それを調整して尿のph値を整えてあげれば、尿路結石対策ができます。
2.尿路結石の療養食を与える
尿のph値を中性に保てるような療養食があるので、それを取り入れるのも予防になります。
また、ミネラルの過剰摂取も結石の原因になりやすいので、適度に留めましょう。
3.尿路結石予防に配慮したプレミアムフードを使用する
元々猫は尿路結石になりやすい動物なので、予防に配慮して作られているキャットフードも販売されています。
高たんぱく質でミネラルの少ないプレミアムキャットフードを選ぶようにしましょう。
4.水分摂取量を多くしてph値を調整する
水分補給が何よりの予防になるので、なるべく水を飲ませるようにしましょう。
それにより、ph値が中性に整っていきます。
猫の尿路結石の病院での治療方法はどんな感じ?
尿路結石になってしまった場合、動物病院ではどのような治療がされるのでしょうか。
治療内容を心得ておきましょう。
1.食事管理による尿路結石改善
猫の尿路結石を改善するためのキャットフードも、数多く開発が進められています。
動物病院ではまず食事を見直し、改善していきます。
色々な方法を試して、食事療法だけで結石が改善されればそれがベストですよね。
2.専用の薬で尿路結石を溶かす
尿道を塞いでいる結石を薬で溶かすという方法もあります。
物理的に石を溶かすことで、症状がおさまっていきます。
3.結石が大きい場合は手術をする場合もあり
食事でも薬でも太刀打ちできない結石の場合は、手術で石を取り除くこともあります。
対処が遅れると尿毒症を引き起こすので、決断も早めにしなければなりません。
猫の尿路結石かもと思ったら最初はまずは動物病院へ
尿路結石の症状は、膀胱炎にも似ているので素人には判断がつきにくいのも事実です。
しかし、何らかの異常を感じたらすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
早めに対処するに越したことはありません。
少しの変化にも気付けるように、日頃からコミュニケーションを大切にしてくださいね。