猫の毛が抜ける時期は春と秋!抜け毛の原因と換毛期対策

猫には換毛期と呼ばれている毛の生え変わる時期というものがあります。

春と秋がその時期にあたるのですが、いつも以上に抜け毛が増えて飼い主さんも大変ですよね。

今回は、猫の抜け毛の原因、そして換毛期にできる対策についてまとめてみました。

抜け毛にお悩みの飼い主さんは必見です!

猫の抜け毛の4つの原因

猫の抜け毛の原因には、以下の4つが考えられます。

  1. 換毛期
  2. ブラッシング不足
  3. 病気
  4. 精神的なストレス

これらの原因を知ることで、抜け毛対策をしていきましょう!

1.換毛期

冒頭でも申し上げましたが、換毛期は毛が生え変わる時期なので、どうしても抜け毛が増えてしまいます。

新しい毛が生えると古い毛が抜け落ちるため、必然的に抜け毛の量が増えます。

2.ブラッシング不足

ブラッシングをすると、抜け毛が飛び散る前に事前に取り除くことができます。

しかし、ブラッシングの頻度が少ないと、そのまま毛が抜け落ちるので、そこら中に毛が飛び散ってしまいます。

3.病気

アレルギー反応や皮膚病によって抜け毛が増えるということが多々あります。

病気の可能性がある場合は、早急に治療が必要です。

4.精神的なストレス

人間がストレスを感じて円形脱毛症になるのと同じように、猫も心因性のストレスで抜け毛が増えることがあります。

一部分だけ脱毛しているような場合は、ストレスが原因になっているかもしれませんよ。

猫の抜け毛の原因として考えられる11の病気

  1. クッシング症候群
  2. 膿皮症
  3. 甲状腺機能低下症
  4. ストレス
  5. アレルギー性皮膚炎
  6. 猫ざそう
  7. 皮膚糸状菌
  8. 疥癬
  9. ホルモン異常
  10. 糖尿病
  11. 腎臓病

猫の抜け毛には、重大な病気が潜んでいる可能性があります。

考えられる病気は以下の通りです。

1.クッシング症候群

副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることが起因して、様々な病気を引き起こすことがあります。

シニアの猫に多いのですが、皮膚が薄くなったり毛が抜けたり、多飲多尿になったりします。

2.膿皮症

免疫力の低下に伴って、皮膚のバリア機能も低下することがあります。

細菌が異常に増殖し、皮膚が荒れて毛が抜けることも…。

この症状が見られる場合は、膿皮症かもしれません。

3.甲状腺機能低下症

免疫介在性甲状腺炎等によって引き起こされるのが、甲状腺機能低下症です。

抜け毛の他にも、元気がなくなったり、フケが増えるなどの症状が見られます。

4.ストレス

何らかのストレスを感じている場合、抜け毛増えることがあります。

ストレスを感じると血行不良が起こり、被毛にまでしっかりと栄養が行き渡らなくなってしまいます。

毛根が弱くなってしまうため、抜け毛が増えるという訳です。

5.アレルギー性皮膚炎

ハウスダストやダニ、ノミなどによるアレルギーやハウスダスト、その他の外部からの刺激によって起こるアレルギーもあります。

症状は、脱毛や強いかゆみ、発疹などです。

猫の湿疹はアトピー性皮膚炎の可能性!皮膚病の症状・原因・対策まとめ

6.猫ざそう

猫ざそうとは、分かりやすく言うとニキビです。

キャットフードや水が毛に絡みついて残っていると、常在菌が過剰に繁殖して炎症を起こします。

脱毛やただれの原因になります。

7.皮膚糸状菌

皮膚糸状菌とは、猫かびのことです。

短毛種よりも、ヒマラヤンやペルシャ猫のような長毛種の方がなりやすい傾向にあります。

顔や四肢に発症することが多く、かゆみや脱毛が主な症状になります。

8.疥癬

ヒゼンダニという寄生虫が寄生することによって起こるのが、疥癬です。

哺乳類のほとんどが、この疥癬にかかるリスクがあるとされています。

主な症状としては、脱毛、かゆみ、食欲不振、フケ、かさぶたです。

9.ホルモン異常

ホルモンが異常分泌することによって脱毛をするケースがあります。

副腎皮質ホルモンや成長ホルモン、性ホルモンなど、ホルモンの種類も様々。

過剰なホルモンの分泌を抑えるような治療が行われます。

10.糖尿病

糖尿病にかかると栄養状態が悪くなるので、脱毛をすることがあります。

ホルモン異常を起こすこともあるので、まずは糖尿病の治療を行うことが重要です。

11.腎臓病

腎臓病は、徐々に腎臓の機能が低下してしまう病気です。

むくみを生じたり、毛艶がなくなったり、毛が抜けたりします。

特に毛が抜けやすい猫種はダブルコートの猫

シングルコートの代表的な品種としては、ベンガル、メインクーン、シンガプーラ、シャム、バーミーズなどです。

一方のダブルコートの代表的な品種は、アメリカンショートヘア、ペルシャ猫、ノルウェージャンフォレストキャット、スコティッシュフォールド、マンチカンなどになります。

シングルコートとダブルコートの違い

猫の被毛には、ダブルコートとシングルコートがあります。

ダブルコートの猫は、紫外線や水などから皮膚を守るオーバーコートと、保温の役割を果たすアンダーコートの2層になっています。

ダブルコートもシングルコートも2層になっているのですが、その違いというのは毛の長さや量です。

猫の抜け毛対策・お手入れ方法7選

  1. ブラッシング
  2. 薬用シャンプーの使用
  3. 荒れた皮膚を保湿ケア
  4. トリミング
  5. 服を着せる
  6. キャットフードを変える
  7. 動物病院へ行く

猫の抜け毛対策、そして日頃からできるお手入れの方法についてご紹介します。

どれもすぐに始められるかと思いますので、ぜひ今日から取り入れてみてください。

1.ブラッシング

ブラッシングを習慣づけることで、毛が抜け落ちる前に取り除くことができるようになります。

皮膚を適度に刺激できるので、皮膚や被毛の健康をサポートできますよ。

2.薬用シャンプーで対策をする

肌がデリケートな猫には特に薬用シャンプーがおすすめです。

しかし、全ての敏感肌に対応しているという訳ではないので、様子を見ながら試すようにしましょう。

3.荒れた皮膚を保湿ケア

皮膚が乾燥して荒れてしまうと、被毛にも影響が及び脱毛の原因になることもあるんです。

猫用の保湿クリームで乾燥した皮膚を保湿してあげることによって、毛艶が良くなり脱毛の症状も改善されるので試してみる価値はあります。

4.トリミング

トリミングは、毛量を減らすことができます。

毛量が減れば抜け毛も自然と量が減りますよね。

皮膚が弱い場合はトリミングに向かないケースもあるので、トリマーさんと相談してみても良いかもしれません。

5.服を着せる

服を嫌がらない場合は、服を着せることで抜け毛対策ができます。

本来であれば抜け落ちて舞い散っていた毛を洋服がカバーしてくれるので、抜け毛の量は一気に減ったと感じるでしょう。

6.キャットフードを変えてアレルギー対策する

小麦やトウモロコシなどの穀物や香料や着色料などの添加物が入っているキャットフードは、アレルギー反応を引き起こします。

無添加でグレインフリーのキャットフードに切り替えることによってアレルギー対策をすれば、抜け毛の量も減るでしょう。

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7.通院して病気の治療をする

病気が原因で抜け毛が増えている場合は、病気を改善することが大切です。

きちんとかかりつけ医に相談して治療を進めていきましょう。

飼い主さんのサポートが重要なカギを握っています。

換毛期の部屋の掃除に便利な4種類のグッズ

換毛期の抜け毛の量に参ってしまう飼い主さんも大勢いらっしゃるかと思いますが、便利なお掃除グッズを使えば、負担も軽減されるはずです。

おすすめのグッズを4種類ご紹介します。

1.コロコロ

コロコロは、手軽に抜け毛を掃除できるのでおすすめです。

取り替えも楽で、費用もあまりかからずに済みます。

2.フローリング用ワイパー

抜け毛が気になる度に掃除機をかけるのも大変ですよね。

フローリング用のワイパーがあれば、いつでも気軽に抜け毛の掃除ができます。

3.セーム革

セーム革をご存知ない方もいらっしゃるかと思います。

これは、小鹿の革を植物性の油でなめしたものです。

抜け毛をスムーズに拭き取ることができ、舞い上がる心配もありません。

4.ファーリムーバー

ソファやカーペットに絡まってしまった抜け毛を簡単に取り除くことができるのが、ファーリムーバーです。

なかなか取れないと諦めずに、ファーリムーバーをぜひお試しください。

猫の抜け毛対策まとめ

換毛期は特に対策が大変ではありますが、お掃除道具を使いながら清潔な生活環境を整えてあげるようにしましょう。

抜け毛の原因は様々です。

ご自身の愛猫の様子をしっかりと観察して、それに合ったケアを習慣づけてください。

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