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思わず勢いで野良猫を保護してしまったのに、その後どうすれば良いか分からないという状況は、実はよくあることなんです。
ペットショップで買うのとは勝手が違い、間違った知識で対応してしまうと大変な事態に陥ることもあります。
こちらでは、野良猫を保護した後やるべきことや知っておくと役に立つ知識などについてまとめています。
こちらの情報を参考にしながら、安全に野良猫を保護してあげてくださいね。
野良猫の保護の仕方
まず、野良猫を見つけて保護を決めたら、これからご紹介させていただくポイントを必ず守るようにしてください。
引っかかれても大丈夫な服装で
捕獲時に暴れて引っかかれる可能性があります。
長袖長ズボン、軍手や長靴などを身に着けていきましょう。
無理やり捕まえるのはNG!
野良猫を追いかけて無理矢理捕まえるようなことは絶対にしないでください!
野良猫は警戒心が強く、人間に傷付けられて捨てられているケースも少なくありません。
追いかけて捕まえても、その後が大変です。
逃げるようであれば、そのタイミングではなかったと思って次のチャンスを見計らいましょう。
敵とみなされるので目を見つめない
難しいかもしれませんが、猫は敵の目をじっと見つめるのは喧嘩の合図とされています。
捕まえるために見ていると、喧嘩の合図と思われることがあるので注意してください。
捕獲器かキャリーバッグで捕獲する
捕獲器は餌を置いて、猫が中にはいると扉が閉まる仕組みになっています。
キャリーバッグでやる場合は、やり方は同じですが手動で閉めることで難易度と危険度があがります。
触れるまで捕まえるのが一番ラクなんでしょうけどね…。
相手は野生の猫です。そう簡単にはいかないですよね。
野良猫を保護したときに必ずするべきこと
上手く野良猫を保護できたら、以下の2つは必ず実行してください。
時間が経てば経つほど手遅れになりかねませんので、早めに対応するようにしましょう。
動物病院で診てもらう
普通の飼い猫であれば定期的に健康診断を受けていますが、野良猫の場合は一度も病院での診察を受けたことがないというのがほとんどです。
何らかの病気にかかっている可能性もあるので、健康状態を把握するためにもまず最初に動物病院での診察を受けさせましょう。
診察を受ければ、予防接種や感染症検査などをうけることができます。
栄養状態に問題があるかどうかも医師の診察が重要になってきます。
野良猫は栄養をきちんととれていないことで、衰弱状態にあるケースもあります。
最初にしっかりと状況を把握することで、その後のケアもしやすくなります。
飼い猫の迷子ではないかの確認
野良猫だと思い込んで保護したら、飼い猫が迷子になっていたという場合も十分に考えられます。
保健所や警察に迷子届が出ていないか、必ず確認が必要です。
首輪をしていなくとも、体内にマイクロチップが埋められていることもあります。
それらの確認も動物病院で可能なので、相談してみましょう。
飼い猫であれば、飼い主さんが一生懸命探しているに違いないので、早めに返してあげられるように最後までサポートしてあげてくださいね。
保護した野良猫を飼う場合
保護した野良猫を家族として受け入れる場合に知っておくべきことは、以下の3点になります。
- すぐには懐かないことを心得ておく
- ダニ・寄生虫に注意
- 飼育環境を整える
すぐには懐かないことを心得ておく
野良猫は人に慣れていないため、なかなかすぐには懐いてくれません。
保護して飼うことに決めたのに、懐いてくれないと途方に暮れてしまいますよね。
しかし、信頼関係を築くことを急いではいけません。
懐くまでに何年もかかることもあります。
外の世界で自分の力で生きていた訳ですから、すぐには懐かないということを心得ておきましょう。
反対に、外の危険な世界から安全な室内に行けることを喜んですぐに懐くというレアなケースもあるようです。
ダニ・寄生虫に注意
野良猫の体にはダニや寄生虫が必ず住み着いています。
猫のダニや寄生虫は人間にも移ります。
猫自身が舐めたところで、根絶することはあり得ません。
病院で治療を受けることは必須ですよ。
また、ノミ取りグシを使ってノミを物理的に取り除く方法も有効です。
この時注意するべきことは、ノミを潰さないこと。
潰すとノミの中にある卵が飛び散り、被害が拡大する一方です。
ゴミ箱に捨てても繁殖は抑えられないので、捕まえたノミは水に浸けて死滅させましょう。
飼育環境を整える
ノミや寄生虫のケア、予防接種、検査等をせっかく終えても、また外で放し飼いにしてしまうと新たな病気のリスクが高まります。
完全室内飼いの方が圧倒的に寿命も長いので、室内飼いが推奨されています。
野良猫で外の世界を知っているのに、閉じ込めるのは可哀想と思ってしまうかもしれません。
しかし、ストレスを溜めないような飼育環境を整えてあげれば、可哀想だと思う必要もないんです。
そのためには高い所を好む猫のためにキャットタワーを設置したり、体がすっぽり収まるような箱を用意するなどの工夫が必要になります。
保護した野良猫を飼えない場合
野良猫を保護して飼おうと思ったのの飼えない事情があったり、そもそも飼うことが難しいケースも珍しくありません。
そんな時は、以下の対処法がありますので実践してみてください。
動物病院に相談
動物病院によっては、無料ないしは安く診察してくれるところもあります。
野良猫を保護した時間帯に動物病院が開いていれば、すぐに連れて行ってください。
一時的に保護してもらえる場合もあります。
保健所や保護団体に相談
地域の保健所や保護団体に相談することで、すぐに受け入れてくれることもあります。
猫をボランティアで保護している方々に相談すれば、殺処分されることもなく安心して預けることができます。
里親募集サイトなどに相談
インターネットで里親を募集しているサイトも数多くあります。
自身でサイト内を閲覧し、管理者の方が信頼できるかどうか見極めましょう。
これまでに譲渡の実績があるかどうか、どのように飼育しているのか、里親に関する考え方などを見て大丈夫そうだと思ったらアポイントメントを取ってみてください。
かかる動物病院費用
野良猫を保護した場合、最低限以下の費用がかかってきます。
- 初診料
- ノミ・寄生虫の駆除
- 検査料
- 治療費など
保険がきく訳でもないので決して安い金額ではありませんが、最初が肝心です。
手遅れになって取り返しのつかないことにならないように、かかる費用についても把握しておくようにしてください。
初診料
病院によって異なりますが、1,000〜3,000円くらいです。
ノミ・寄生虫の駆除
完全に駆除するのに2,000円ほどかかります。
薬が処方されるので、体に塗布してあげる必要があります。
検査料
何の検査を受けるかによって変動しますが、目安としては5,000〜10,000円くらいです。
治療費など
何らかの軽度な外傷の場合は10,000円程度、骨折の場合は数万円、疾患や重度の外傷があると数万円〜数十万円かかります。
自治体によっては補助金が出ることもあるので、調べてみてください。
まとめ:野良猫を保護したら
野良猫を保護したら、やるべきことがたくさんあることがお分かりいただけたかと思います。
正しく対応しないと大ごとになってしまうこともあるので、その時に必要な最低限の知識を身に付けておいてください。
そして、自分自身で引き取ることができなかった場合でも、最後まできちんと責任を持って真摯に対応するようにしましょう。